コラム パーツとツールの達人

第2回 規格について その2

・規格を見てみる

それでは実際の規格とはどのようなものかを、今度は「JIS C 3501」という規格を例に見ていきましょう。著作権の関係があるため、実物をここに掲載できませんが、JISCのホームページではPDFで参照できるので、そちらも一緒に見て頂ければ、よりわかりやすいと思います。

さて、このJIS C 3501は、正式な規格名称を「高周波同軸ケーブル(ポリエチレン絶縁編組形)」といいますが、これはいわゆる同軸ケーブルの規格になります。同軸ケーブルは無線家はもちろん、家庭でもテレビのアンテナ線などに使われるため、一般にもなじみの深いケーブルのひとつです。

この規格の詳細を見ると、1966年に最初の規格がJISとして制定され、1993年に最終的な変更が加えられ、現在に至っていることがわかります。続いて規格自体を見ていきましょう。最初は適用範囲という項目から始まり、その規格対象がどのような製品であるかが定義されています。そして関連する規格、企画の内容、試験方法、種別などについて細かく記載されています。また関連規格にはIEC 96-1とIEC 96-2の名前もあり、IEC規格に対応していることもわかります。

このJIS C 3501の場合、5ページの文書と一つの付表によって構成されている比較的シンプルな部類の規格といえるでしょう。規格によっては長大な説明文と多数の図表や写真などを含み、数十ページにも及ぶ巨大なものもありますが、おおむね同じような内容で構成されています。また長大な規格でも表現はかなり平易になっており、冗長な部分もほとんど見受けられません。つまり規格とは、基準であり、その製品を製作したり、利用したりするうえで必要かつ最低限の情報が集約されいるものなのです。